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100周年記念式典挨拶抜粋
創業100周年記念式典にて アメリカのボストン美術館に、印象派の画家ゴーギャンの晩年の大作があります。
タイトルは『われわれは何処から来たのか、われわれは何者か、われわれはどこにいくのか』

その問いかけは今、正にわれわれに向けられているように思います。
これまでの100年を振り返り、山田商会とはどういう会社なのか。
これから一体われわれは何処にいこうとしているのか。

成熟した日本社会、衣・食・住、満たされた欲求。高齢化が進み、人口も減少に転じました。
複雑さを増す国際関係。限られた資源と増加する需要。そのような環境の中で、われわれは何処にいこうとしているのか。何が必要とされ、何が不要となるか。
ある生命科学者は、《20世紀は火と機械の世紀》であった。《21世紀は水と生命の世紀》にしなくてはならないと言っています。
では、これからの山田商会はどうあるべきか。

その答え一つがロハスではないかと思います。最近いろいろな処で耳にするようになりましたが、LOHASとは、英語の頭文字をつないだ造語で、Lifestyle Of Health And Sustainability 直訳すると『健康で持続的な生活スタイル』という意味です。
これまでに培ってきたガス・水道のノウハウをベースに、我々はLOHASの世界へ一歩踏み出したいと思っております。

では、われわれは、そのロハスの世界を目指すには、何をどうしたらいいのでしょうか。
そのヒントとして、ある方のお話を紹介します。
ディズニーランドを経営するオリエンタルランドの社長のお話です。
人は一定の欲求が満たされると、次に何を求めるようになるか。
人はもっと知的なもの、美的なものを求めるようになる。ディズニーランドはそれを目指すと言っていました。そしてそのモデルは、われわれの身近にあります。
それは日本の茶室です。
お客さまをもてなすために、様々な準備をする。それは、迎え入れる露地であったり、くぐり戸という仕掛けであったり。
にじり口から茶室に入れば日常から隔絶された、意匠をこらした空間があり、壁の掛け軸や花。それは亭主が十分に吟味したもので、客はそれをまた理解する。さらにお茶の道具であり、お茶の作法であり、場合によっては趣向をこらした料理であり、会話であります。
そこには長い時間をかけて伝えられてきた高度な精神世界があり、究極のもてなしがあると言えます。そこには、まさに知と美があります。
日本の茶室
サッカー  昨今のスポーツ界に目を向けますと、2月のトリノオリンピックでは荒川静香さんが最後の最後で、日本唯一の金メダルを獲得しました。彼女は、そのために何年もの間、肉体的にも精神的にも鍛え上げて、コーチを変え、音楽を選び、あのわずか数分の演技に凝縮して表現しました。そこには美しさとともに知性が感じられます。
大リーグのイチロー、あと2週間後に迫ったワールドカップのサッカーの中田など。
あの研ぎ澄まされた感覚、鍛え上げられた身体、無駄のない動き。
そこには美しさとともに知的なものさえ感じられます。一秒先を読む力。相手がどう考え、どう動くかを瞬間的に判断して瞬時に反応する。相手を研究し、相手をリードするためにはどうすればよいのか。
それを実現するためには自分の能力をどう高め、鍛えれば良いのか。
それは精神力であったり、身体能力であったりします。目標を立て、その目標に向ってプログラムを組み、それを実行する。
われわれの仕事も同じではないでしょうか。
お客さまの一歩先を読み、お客様に究極のもてなしをする。
お客さまが望むこと、望まないことを考え、それを実現する。
そしてその喜びをともに味わう。

われわれの目指す姿勢。
効率の良い、能率の高い、職場、仕事。
考え抜かれ、洗練された仕事の手順。ムダのない動き。
そこには『知』と『美』がある。
個人でも会社でも。自由な発想からプランを立て、アイデアを出し、
計画し、実行する。
それはデザインである、とも言えます。

そしてその先にあるもの。それがロハス。健康で、持続的な生活スタイル。
それは地球環境面でも、エネルギー面でも、これからの社会で求められる生活スタイル。
それをお客様に提供し、われわれも自らその生活スタイルを実現できるように努力します。
それが山田商会の目指す方向であり、姿勢であると私は考えます。

 

 

平成18年6月

 

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